佐賀空港の周りは、ひたすら平地が続いています。

そんな佐賀空港のレストランに、飯を食べに入った時の事です。

滑走路が見える窓際のカウンター席に通されました。

飛行機が離発着する様子が見えるはずでしたが、滅多に飛行機が来ない・・・

構造物も山も、とにかく何もない真っ平らの景色を眺めるのみ。

結構、気分が良いものです。

せっかく佐賀に来たのだからと、シシリアンライスなるものを注文する事にしました。

ご飯の上に佐賀牛の甘辛煮と野菜が乗っている料理です。

佐賀だからと言ってサガライスではなく、「シシリアン」とするあたりは、私にはない感覚。

行った事もないシシリアの空を思い浮かべ乍ら、ふと隣を見ると、

おばあちゃんが、正にそのシシリアンライスを食べていました。

その隣には、2〜3歳位の孫娘。

フォークを鷲掴みにして、一所懸命にナポリタンを食べています。

隣は、完全にイタリアの風が吹いています。

暫くして、私の所にもシシリアンライスが運ばれて来ました。

どこからどう食べても、こりゃサガライスだなぁと思いつつ食していると、

その娘、何を思ったか、突然「アルプス一万尺」を歌い始めました。

こんな平原で。

全く、子供は何を考えているのか分かりません。

まるで、何を考えているのか分からない大人の様です。

♪ アルプスいちまんじゃぁく おやじのうぅえで アルペンおどりを さあ おどりましょう

  ら〜んららららら・・・

さあ、踊って頂きましょう、私の上で。

アルペン躍りとやらを、ネェ、おじょうちゃん。

(なんかぁ、こ怖いんですけどぉ・・・)